柄の作成

自分の手に合った柄前を作ってみませんか?
その1
模造刀の柄木を準備します。(これが一番簡単で、お値打ちです)
今回は鮫の短冊を用いる事を前提としてます。
最初に縁金具と頭金具が収まるように柄木の縁と頭を研磨して調整します。
次に、柄木に鮫皮短冊用の溝が彫ってない場合には約21mmの幅で鮫皮が
納まる溝を彫刻刀などで彫ります。
また、柄の形状が立鼓形を好まれる場合は最初に柄の中心辺りから研磨して
形を整えてから鮫皮の溝を掘ります。
次に、柄木に刀身の茎を入れて茎穴を確認します。もし、刀身の茎のサイズ
が合わない場合には、柄木を水に半日程浸して置き、柄木を半分に分解しま
す。分解方法は柄の茎穴に入る平鉄板など丈夫な物を差込んでからこじると
分解できます。
刀身の茎を当てて、そのサイズに彫ったりして両方とも調整します。
(茎の調整は柄木が完全に乾いてから作業して下さい)
※下記写真のように、当初の茎溝と新しく彫った溝とに差があっても茎尻が
 新規に彫った溝に固定されますので問題ありません。
次の処理は任意です。もし、柄糸を巻いて目貫の高さが気になる場合の処理
方法です。
目貫を付ける箇所の柄木を削って目貫の高さの調整をします。
この場合は目貫箇所の彫りを鮫皮の貼り具合を考慮して広めに削ります。
※ 目貫は柄の縁側に目貫の正面が向くようにします。下の写真では目貫の
  矢が縁側に向いている状態です。
上記で完成した柄木に鮫皮を貼りますが、削った目貫の部分の鮫皮を水に5
分位浸してから鮫皮をボンドなどで貼ります。
鮫皮を貼ってから、目貫部分を堅い棒などで押さえて窪みをつけます。
鮫皮の貼り付けが出来ましたら、実際に目貫を当てて、紐などで鮫皮を固定
接着します。
ボンドの種類にもよりますが約3時間前後にて接着できます。
下の写真が鮫皮貼りの完成した柄です。
最後に、分解した柄木をボンドなどで貼りあわせてから、再度紐などで固定
して完全接着して柄の完成で、最後に柄糸を巻いて完了です。(下記写真)
 ※ 分解した柄木の貼り合わせは最低1日おいて下さい

 

その2
柄木を作る朴の板などを準備して、柄の長さに切ります。
今回は鞘用の白木を用いました。
柄の縁側は、刀の茎を板の上に置いて、鞘とのバランスを考慮して切り揃え
ます。
次に、ペンなどで茎の型を取ります。
反対側は茎の先側と茎の尻側の位置を決めてから、茎を合わせると楽です。
刀の茎の型を鋸などで線引きして溝を切ります。
あとは、鑿などで彫って、深さなど茎を入れながら調整します。
彫り上げてから、紐などで硬く締めて、茎の納まり具合を見ます。
刀を上側にして、柄頭側を手で叩いて納まれば茎溝彫りの完成です。
茎の溝彫りが完成しましたら、木工ボンドなどで柄木を接着します。
次は柄の外形彫りです。鉋などで自分の好みの形状に研磨します。
また、用いる縁頭金具のサイズに合わせて調整彫りして柄の外形を整えます
巻鮫にする場合はその鮫皮の厚み分を更に研磨して柄木を完成させます。
短冊鮫を用いる場合は短冊鮫用に溝を掘ります。
また、目貫が高い(厚め)の場合はその1で説明しているように、目貫の箇
所を削ると柄が握り易くなります。
また、柄頭金具の柄糸通し穴の位置を決めて穴などを開けます
鮫皮用の溝彫りが完成しましたら、鮫皮を貼り付て完全接着します。
次に、目釘の位置を決定してドリル等で目釘穴を開けます。位置決めする場
合は切羽を1枚外して位置決めします。
なお、柄の縁について、表側には柄糸を巻く表側の一文字巻きの箇所を下記
写真の様に作ると便利。(下記写真は蛇腹糸巻き用に設定してます)
また、縁金具の厚みがある場合には、下記写真の様に柄糸を当てて金具との
高さを調整して金具の溝を掘ると良い。
裏側は鮫皮を縁金具に合わせるより、下記写真の様に鮫皮が縁金具の下側に
納まる様に溝を掘ると鮫の切れ目が目立たない。
 
出来上がったら、柄糸を巻いて完成です。