模造刀の調整方法について
(きっと役に立ちます)

普及型商品の場合

■鯉口が緩い場合

模造刀を使用していて、刀身が鞘から抜け出してしまう場合があります。

この場合の調整方法を説明します。なお、この場合これを防ぐ小物も販売されています。

修正方法は下記図のような堅い木材(樫など)の切れ端を準備します。

(木材が無い場合は石などでも良いが、その場合は必ず厚手の当てパットを準備する事)

次に、その木材を平らな場所に立て、刀身の棟部分を木材で軽く叩きます。

難しい阜サですが、強・中・弱の中位の振りで叩きます。

叩きましたら、一度鞘に収めて下さい。

まだ、緩いようでしたらもう一度叩いて修正します。

棟部分を叩いて以前より緩くなった場合や、堅くなった場合は、その逆つまり、刃の方を叩きます。

この修正方法は邪道かも知れませんが、この方法を覚えていただくと、意外と便利です。

 

■鞘抜けない場合

鞘の裏側(栗型が無い方)の鯉口当たりから5cm程の処を軽く叩けば刀身が抜けます。

 

 

 

次の方法は硬質合金などの居合練習刀等の場合に試して下さい。

(高級名刀シリーズ・居合練習刀等)

■鯉口が緩くなった場合

鯉口に当て木をして調整します。このあて木は木工用の朴の木などが最適かと思います。

下記のような朴の板は鉋やナイフなどで削ってあて木を作製します。

当て木は、幅約4mm、長さは約2cm前後でよいかと思います。(付ける個所によって違いはあります)

作製した当て木を鯉口の刃側に当てます。

厚みは、緩みによって違いがありますので、作成したあて木を納刀しながら調整して下さい。

厚みの調整は鑢などで研磨すると微調整ができます。

あて木の調整ができましたら、糊などで接着し、刀を納めてあて木を固定し、乾かしてから完成です。

なお、あて木は鯉口の棟側の場合や地側の場合もありますので、ハバキと鯉口の隙間などを観察して

からあて木する場所を決めて下さい。

 

■刀身が曲がった場合

刀身が曲がった場合は、曲がった個所を押さえて直します。

刃先が少し潰れた場合は、鑢や鑢ペーパーで、研ぎます。この場合刃先のみを行って下さい。

 

■鍔が緩んでいる場合

目釘穴がずれて隙間が出来て動く場合、鍔の茎櫃孔と中心(茎)とに隙間がある場合が多く該当します。

茎櫃孔と茎に隙間などがある場合は、鍔に責金を施すのが最適ですが、この場合は専門職人に依頼しなければなりません。

簡単に調整する方法は、最初に市販の銅板を準備します。

この銅板を必要なサイズに切り、鍔と中心の隙間に埋めます。

巾は鍔の厚みと同じが最適です。

銅板が厚すぎる場合は金槌などで叩き伸ばして調整します。

これで鍔の緩みは直ると存じます。

次に、鍔や切羽などに隙間がある場合の調整方法です。

ご自身で簡単に調整する方法は自転車タイヤのチューブをを準備します。

銅製の切羽を用いても(2枚切羽)良いのですが、ゴム切羽の方が衝撃を吸収して使い易く感じます。

タイヤのチューブを切羽と同じ形に切り抜いて鍔と切羽の間に挟み込みます。

ハバキも其々の刀に合わせて作ったものではありませんので、ハバキの緩みが発生する場合もあります。

この場合も鍔と同じ要領で銅板などを埋めて調整します。ハバキの隙間は刃区箇所が多くみられますが、よく観察して調整

して下さい。

 

■下げ緒が解けた場合

下緒などが緩んだり、解けた場合は、トップページの下緒の結び方を参照して下さい。

■鞘鳴りした場合

鞘鳴りとは、鞘と刀身が触れて音が出ることを指します。

模造刀の鞘は一定の深さと幅で機械で彫ってありますので、必ず刀身に合うとは言い切れません。

この場合、刀身の反りを調整したり、赤熊や新聞紙を詰めたりして調整してあります。

反りを調整した場合は、その刀の反りが一定しません。また、新聞紙を詰めた場合、鞘の奥で詰まってしまい、刀身が納まらない

こともあります。赤熊の場合、刀身に付いて出てきた場合、気色悪いものです。

出来れば、鞘の溝が深いか幅が広くなっているから刀身が固定出来ず、音が出るのですから、板を張れば一番良い方法です。

その方法は、薄い朴の板を準備します。(鞘は朴で出来ていますので同じ材料を使った方がベスト)

次に、刀身を納めた状態で鞘を振って、どこで音が出ているかを調べます。

その箇所に、薄い板を貼れば音が出なくなります。

当店は、朴の木を鞘取りした切れ端を使っています。

それでは、どのように貼れば良いのか?

その方法はご自身で研究するか、お問い合わせください。

この要領を覚えれば、いざという場合役に立ちますので、是非覚えて下さい。